9月25日
帰宅途中に通学定期を落としてしまい、今きた道をそっくり引き返さねばならなかった
1度目の帰路で考えていたことなどを思い出しながら、記憶を忠実になぞって歩く
最寄り駅の近くの横断歩道までもどると、シルバーのカードが雨に打たれて鈍く光っていた
その佇まいが、なにかあまりにも呆けた感じで、全てが嫌になり、しばらくその場に座り込んでしまった
今まで、私がどこかに忘れてきたものはすべて、このような姿で取り残されていたんだろうか?
とにかく自分の愚鈍さをそっくり取り出して見せられたみたいだった
これからもこんなことを繰り返して生きていくなんて本当にバカげてると思う