ゆめが浜 海浜公園

青い鳥が啄ばんでいったもの

名前をつけること

インターネットでは新しい言葉がすごいスピードで生まれ、消えていく

名前のついてないものや、言語化されていないモヤモヤした領域を、逐一言葉に置き換えていくことが大事だと思っていたが、最近は慎重になった方がいい気がしてる

 

というのも、ある現象や事物の一側面だけを切り取って名付けるゲーム化しているような感じがして、それってあまり価値がないんじゃないかと思うから

 

特に音楽だったりサブカルだったりの批評を見てると、タイムライン上の小さなクラスターでしか使われていないようなタームが日々生み出されていて、しかもそれがその対象の核/部分を捉えてるかというと、微妙だと感じることが多い

実体のないものを定義した、実体のない言葉がどんどん増えてる気がする

 

対象に実体はあるのか、既存の言葉によって定義可能ではないか、その検討が不十分なまま名前をつけるのであれば、それは批評ではなくて広告屋がやっているようなバズワードを作るゲームと変わらないんじゃないかと思う

もっとも、きちんと定義した言葉すら、高速でバズワード化されるのだが……