木曜日
海に向かってる
かねてより台風の日に海を見に行こうと決めていたから
電車に乗っていたら、葬式に向かう途中であろう家族がいて、喪服を着た女の子がこちらを見てきた
じっとこちらを見つめてきて(私が派手なウインドブレイカーを着ているからだろう)、なにか暗喩的で、出来すぎてるなと思って笑ってしまった
親はとにかく娘を私に近づけたくないようだった、朝からハイボールを飲むのはやはり不道徳なことなんだろうか
とにかく脳が鈍ってきた
フルニルを服用してから出てきたから、仮に荒れた海を見れたとしても、たぶんあまり覚えてられないと思う
でも幻か現実かわからない、海の記憶がぼんやりとあったら、それはきっときれいだろうから、そうすることにした
とはいえたどり着けなければ意味がないので、頭をシャキッとさせるために、お酒を飲んでる。最近はアルコールを飲んでるときがシラフで、そうでないときは霞がかかったみたいにぼんやりして現実味がない。忘れ物はどんどん多くなるばかりで、足取りもおかしいらしい、私は姿勢に自信があったので少し悲しかった
それにしてもこの電車は揺れがひどく、吐きそうになる、気をしっかり保たなきゃ